竹内氏の演奏会のこと
2016.11.11
6日の竹内氏のバロッグギターコンサートにおいでくださった皆様、ご来場いただきありがとうございました。バロックギターもイングリッシュギターも繊細な音色で、そもそも広いコンサートホールでの演奏などを前提に制作された楽器では無いので、「プラネットのような小さな空間でこそ妙なる響きが存分に楽しめる」と(手前味噌ながら)思って聴かせていただきました。
二部ではカウンター側だけつけてあった空調機の音も気になるということで消しました。(換気扇と空調機が連動しているので常に動かしておいてくださいとご利用者にはお願いしております。後半の短い時間でしたので消して、終了後に即、窓を開けて換気しました。)それでもなお、低いかすかな音がどこからともなく聞こえて「なんの音だろう?」とスポットライトを消してみたり、会場の皆様と犯人探しみたいにしていたら、トイレの換気扇の音が壁越しに聞こえているのだということが判明しました。

竹内氏は演奏とともにお話も楽しくて、今回印象に残ったのは、イングリッシュギターは当時の令嬢たちの“たしなみ“みたいなものだったということ。(日本のお琴みたいなものかしらね。)令嬢の化粧台近くにおいてあったりするようなことで、バイオリンを弾くような殿方との二重奏がお見合いだったりするようなお話。当時の令嬢たちに口をつかうような楽器を演奏するようなことはほとんどなかったし、鍵盤楽器も大きいのと演奏する姿を横から見ることになるので美しさという点では小型のイングリッシュギターの方が相応しかったようです。フルート愛好家の私は内心「あら〜そうだったの。」と思ってしまいました。今のギターと違ってこぶりなのでマンドリンでも弾くようなスタイルになります。

「イングリッシュギターはフランスなどでは弾かれることはなかったのですか?」という会場からの問いに、フランスではドイツギターと呼ばれていて発祥はドイツで、ポルトガルにわたってポルトガルギターになったというお話でした。前にギターを習っていた先生が国内では珍しいポルトガルギターの名手でファドとの共演が多かったのですが、そのポルギにそっくりの形をしています。私には区別がつかないぐらいです。英国では当時「ギター」といえば今と全然形が違うそのイングリッシュギターを指し、現在のようなギターの形をしたものはスパニッシュギターと呼ばれていたのだそうです。

話とびますが、スタッフの方が「来週じゃなくて良かった11月13日は<さいたま国際マラソン>であちらこちらで交通規制があって車は身動きとれないわね」と話しているのを聞いて、慌てて13日ご利用の方にそのむねご連絡いれました。それが「ご利用者が来週じゃなくて良かったわね」と話しているのを聞いて思い出したのですが。」ということを思わず言っちゃったんです。「来週ご利用の人に何ということを言ってしまったのか。」と猛反省しているところです。

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