日本酒の話題
2021.03.30
2ヶ月半にわたる緊急事態宣言ようやく解除されましたが、第4派になりそうな懸念があって、ひきつづきマスクと消毒が欠かせない生活がつづきます。そんな中ですが、京都に行ってきました。

伏見で十石船に乗ったら、両岸の桜が満開でそれはそれは美しい眺め。桜の時期にはたとえ料金が倍額だったとしても乗る価値があると思いました。逆にこの時期に乗ってしまうと他の季節には物足りなく思えてしまいそうです。浦和の見沼の通船堀と同じ仕組みの水の高低差を変える水門(最近復元したもの)があって、そこで一度下船して資料館を見て迎えの船に乗って戻るようになっています。十人ずつ左右に分かれて背中合わせに座って両岸を見ながら往復します。二十人乗りの船の船尾の席だったので左右だけでなく後ろの桜のトンネルの眺めも見えてラッキーでした。



伏見では黄桜や月桂冠などの酒蔵が並んでいます。伏見夢百衆という大正時代に建造された月桂冠の旧本社建物を利用して作られたカフェで<利き酒>をしているということで予約。利き酒は私たちが行った日には(日によって違うのかと思うのですが)まず<伏見港>というお酒を少しいただいて、その後にABCDと四種のお酒を出していただいた中からどれが伏見港か当てるというものでした。AとBが違うというのはわかったのだけれど、CとDで迷って主人はD私はCと別々の答えにして主人が正解。当てた人には地元の商店街の1000円の商品券がいただけたので1000円の桜の羊羹を(消費税分80円足して)地元の和菓子屋さんで購入してきました。

伏見夢百衆で利き酒を終えたあと、14種類のお酒が置いてあって、45分間飲み放題1000円。(ネットで見ると60分16種類1500円になっています)お隣のテーブルのご年配の方が「ここは酒飲みには天国ですなぁ」と(酔って)真っ赤な顔で嬉しそうに言っていました。私はお酒よりも添えてあるお水が美味しくて何倍もおかわりをしてしまいました。伏見は伏水だったとかで何しろ水が美味しいです。秀吉の茶会にも使われたのだそう。

私が日本酒に目覚めた(?)のはスタジオを始めてからのこと。スタジオの上のマンションに地元の酒屋さんのご長男が住んでいて、友達の企画で<日本酒を楽しむ会>をしたことがあって、それまでは大吟醸とか山廃仕込みとか何もわからずにいたのが(今も決して詳しいとは言えませんが)そこで解説を聞いたり飲み比べたり。企画した友人はスタジオのオープニングの司会をしてくれた人で「昔は、巫女がお米を噛んでお酒をつくっていたのよ」と話してくれて「知らなかった〜」と思ったりしました。

当時彼女は<大人が美味しくお酒を飲めるお店を持ちたい>と話していたのに英国に定住することになったので実現しませんでした。一時帰国した時に一升瓶持ち帰ったりしていました。当時はまだ機内にお酒(液体)持ち込むのも大丈夫でした。時代も変わりましたよね。<相棒>にでてくる<花の里>のような行きつけのお店があって、疲れた時など一人で気軽に「何か美味しいもの食べさせて〜」と笑顔の素敵な女将がいるお店があったらと憧れたりしていました。彼女ならできそうだったのにとちょっと残念。

このたび司牡丹の代取が始められた<酒道 黒金流>というのに入門することになったので、日本酒のことも書いておこうと思った次第。人と人との繋がりが希薄になってきている/地方色が薄れてきていることなど思いに共感するところが多々あって入門することにいたしました。特典がいろいろある中で、ZOOMで直接 代取の竹村氏に質疑応答したり、他の愛好家の方々との懇談会もあり、楽しみにしているところです。

- CafeNote -