同窓会内のミニ講演会のこと
2018.11.22
ここのところ同窓会の行事が続いております。11月の第三土曜日にはプラネットでちょっと早いクリスマスチャリテイコンサートをしておりました。卒業した女子大にゆかりのある演奏家を招いての会で、中には女子大を卒業してから芸大に入り直したような方がいたり。10年以上続いた演奏会でしたから来場される方々も当初75歳だった方は85歳になるわけで高齢化してきたこと、一度お靴のお間違いがあったことから「お靴で入れる階段ではない会場になさっては?」と提案してプラネットでの演奏会は一旦終了となりました。

その代わりにミニ講演会をこの時期にすることになって、昨年はそれがきっかけでネパールの子供たちを支援しているギター二重奏のマリアデユオと直接知り合う流れになったことをこのブログに書きました。先週の土曜日にはミニ講演会の二回目、吉祥寺で<田んぼカフェ>をなさっている卒業生で<メダカの学校>という会を主催して無農薬のお米作りまでなさっている方の講演会がありました。

無農薬栽培のたんぼにはアマガエルやメダカ始め多くの植物、生物も生息していて、虫を食べに鳥たちが集まってくるのに対し、農薬を使っているたんぼで生物は生きられないので静まり返っているそうです。国で許可されている病害虫防除や除草剤などの種類のあまりの多さに圧倒されました。それらは国の許可を受けているので何も表示しなくて良いのだそうです。野菜についてもEUではすでに禁止されているネオニコチノイド系農薬クロアチアニジンというのが2015年から残留基準が改正されて例えばミツバでは100倍、カブの葉などは(食べないと思われているからかしら?)なんと0.02から40ppmと2000倍に緩和されているのだそうです。

水を張った水田は湖沼のほかに雨をよぶ大事な場所であることも。これまでたんぼや畑は国土の大事な部分だったので転用には厳しかったのですが<太陽光発電は緑化とみなす>という法律ができたのだそうです。太陽が照りつけると70度から80度の熱が発せられ上昇気流が発生するし、地面にはツタなどがからみつかないように除草剤がまかれ、それも食べ物ではないので残留基準もないまま。ソーラーパネルは危険物質がいっぱいで処分の目処がたっていない原子力発電の廃棄物と同じではないか?というようなことも。ソーラパネルは火事の光でも発電をするのだそうで。消防士は感電しない装備をしないと消火にかかれないなどなど。家の建て替えで屋根にソーラパネルをみたいに安易に考えてしまいそうですが、考えなくてはなりませんよね。風力発電も支柱を立てるために重機を山にあげるために道路を整備したりで山はズタズタに傷つけられてしまうそうです。しかも上空で気流を乱している。これまで「環境に優しいエネルギー」と思っていたものに裏ぎられた思いで衝撃を受けました。

異常気象や災害はこういったことと関係無しと言い切れるのだろうか?と危機感をもちました。水を張った水田と、そこに置かれたソーラパネルでは温度が違ってきそうですものね。山の斜面が無残に削られてソーラパネルが並んでいるのを見ることも増えてきました。夏の猛暑などはこういったことと果たして無関係なのでしょうか? いろいろ考えさせられた講演会でした。

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