この11月で27周年/皆既月食の思い出
2022.11.10
スタジオプラネット、この11月で27周年になります。まだピアノは入っておらず、旧宅を取り壊す前に、旧宅でフラワーアレンジメント展をしていただいたメンバーに、同じようにスタジオでフラワーアレンジメント展をしていただいたのがスタートでした。

今はダンス教室になっている隣の部屋で川越のスペイン亭のオーナーシェフに出張料理に来ていただきお披露目パーテイをいたしました。旧宅を解体するときに差し上げた物があったのでそのお返しにと無償で出張してくださりオープニングに華を添えていただきました。その会場で、「仙台での小中学校、高校からの友達は一人もいない。浦和に来てからの知り合いがこんなに。」と思ったのでした。そのオープニングに来ていただいた大半の人たちとのおつきあい、今では途絶えてしまっております。フラメンコを習っていた頃の友達、大宮の小学校の日本語教室講師をしていた頃の知人たち‥。

その代わりというと変ですが、スタジオを始めたことで出会えた人も多く、特に女子大の地元の同窓会のお仲間にいれていただいたこと、戸田天文同好会に(数年前に退会)入れていただいたことがなかでもとりわけ大きいです。双方ともにスタジオをご利用いただいたことがきっかけ。

数日前に皆既月食があり、浦和の街中でも大勢の人が空を見上げてスマホで写真を撮っていました。私は天文同好会の人のお誘いですばる望遠鏡を見学するツアーに参加、ハワイ島の山の中腹で皆既月食を観望したことがあります。天文同好会に入ったのは「地平線から地平線までの満天の星空を見上げると人生観が変わる」と言われてオーストラリアのパースへの遠征に参加したのがきっかけ。確かにオーストラリアで見上げた満天の星空は素晴らしかったですが、ハワイ島での月食観望はそれ以上だったかもしれないと思います。

月が地球の影で隠れ始めると、月の周囲には星が見えるようになり、赤く染まった月を見上げながら、周囲は漆黒の闇につつまれます。天体写真を撮影している人たちの邪魔にならないように離れたところで観望していましたが、誰がどこにいるのわからないぐらい。文字通り<鼻をつままれてもわからない真っ暗闇>しばらくして満月に戻ると周囲は明るさを取り戻します。昔の人が夜道を歩くのに月明かりを頼りにしたようなことや<立ち待ち月/寝待ち月>と呼ばれていたのが納得の月の明るさでした。都会で見上げる月食、赤い月はたしかに幻想的ですが街明かりの中で見上げるのですから、あの強烈な月の印象はありません。あの時の凍えるような寒さとともに思い出したりいたします。

スタジオでの数々の素敵な演奏会も宝物のような思い出ですが、ハワイ島での月食観望もスタジオをしていればこそ体験できたことのように感慨深く思うこの頃です。
2022.11.10 13:39 | 固定リンク | 未分類

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