"イパネマの娘" 78歳で相変わらず美しいらしい
2023.07.12
私が”イパネマの娘”を最初に聴いたのは、娘時代「9500万人のポピュラーリクエスト」というラジオ番組内でのこと。人気の1位から20位ぐらいまでが紹介されていました。アストラッドジルベルトの英語バージョンだったと思います。今ではスタンダードな曲になっていますが、発表された頃にリアルタイムで聴いていたというのも嬉しい。考えてみると私たちの世代って「ムーンリバー」はじめ後世に残る名曲がたくさんありますよね。ビートルズやカーペンターズの曲の数々も。

現在、オンライン英会話を習っている先生のお一人がブラジル在住、「イパネマの娘をポルトガル語(ブラジル語)で歌おうと練習中。」という話をしたら「エロイーザを知ってる?」「それ誰?」知らなかったのですが、この歌のモデル(インスピレーションとなった)当時17歳の美少女で、先日(7月7日)お誕生日を迎えられたとのこと。思わず「今もお綺麗ですか?」と尋ねてしまいました。wikipedeiaで見たら78歳になられたみたい。ビジネスウーマンでもあって2000年代にはいって、<イパネマの娘>というブテイックを開いて歌詞入りのTシャツまで販売。「そんな権利は無い」みたいなことで訴えられたけれど勝訴、美しいだけじゃなくてたくましい!作詞したモライス氏が9回も結婚したプレイボーイであったということにも、今頃になってびっくりしたりしています。

10年ぐらい前に来日したギタリスト(誰だったか覚えていないのが情けない)の演奏会の、アンコールでイパネマの娘を演奏したら、会場がブラジル語で全員合唱みたいになったのに圧倒された記憶があります。英語の歌詞はなんとなく聞き齧っていましたが、どうしてその時に「私もオリジナルのブラジル語で歌ってみたい!」と思わなかったのか今になると不思議。今はyou-tubeで親切な発音講座のようなのもあって、出だしの「オーリャ」の「オ」は開口音で日本語の「オ」とは異なるとか、「バランサ」の「ラ」は鼻母音で暗くなるとか丁寧な解説もあります。カタカナで歌うみたいなのはこれまでもあったのでしょうけれど、ここまでの親切な解説は最近になってのことのように思います。

話戻りますが、ブラジル在住の英会話の先生はガイアナ出身。南アメリカはブラジルだけポルトガル語で他はスペイン語だと思っていたらガイアナは英語圏だということも最近知りました。

アストラッドジルベルト 最近亡くなりましたよね。今年はバートバカラック、ハリーベラフォンテも。たまたまカーラジオで聴いているときに、ハリーベラフォンテがアフリカの飢餓救済で歌われたチャリテイソングの発起人だったことを知りました。有名な歌手たちが一堂に会して収録を終えたあとに、ハリーベラフォンテを讃えるべくバナナボートの合唱があったということも。

最近流行っているような曲はほとんど聴かなくなって、懐かしい曲ばかりを聴いています。先日のスタジオでのギター発表会でアルマンドマンサネーロの曲(アケル セニョール)を二重奏に編曲したのが演奏されて、たった一枚だけアルマンドマンサネーロのLPを持っていることを思い出して聴いたりしておりました。歌声が特に好きなわけでもなかったのにどうしてこのLPを買ったのだろうか?と思いながら、歌手としてより「アドロ」の作曲者としての方が有名ですよね。アルマンドマンサネーロを知っている人も周囲にはいないと思うので、思いがけず懐かしい名前を聴いて嬉しかったです。このLPを購入した、新宿に昔あったラテン音楽専門のテリーレコードのオーナーさんお元気かしら?と思いつつ。スタジオを始めたばかりのころ、スタジオで流すBGMにとショーロを勧めてくださったりしたのが最後だったような記憶があります。
2023.07.12 08:36 | 固定リンク | つぶやき

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