来年夏にクローズします。
2025.11.01
スタジオは市民会館オープンまで続けるつもりでおりましたが、諸般の事情により、来年夏でクローズすることにいたしました。スタジオの問い合わせからのメールが各種営業ばかりなのにも閉口しております。以前は「動画で宣伝しませんか」というようなものが多かったですが、現在はAIを使ったサービスとか色々。6月か7月にするかは検討中。

30年、何はともあれ、大きな事故もなく無事続けて来られたことが何よりと思います。30年の間に二度、オーバーブッキングしたことがありました。こちらからお送りする振り込み用紙にご利用日時を書くことで、事前に発覚して当日に重なってしまうという最悪の事態は免れましたが、最近はネットで振り込んでくださる方も増えてきて、そうなると日時の確認をする最後の手段が無くなるのも心許なく思っているところです。

4月と7月の曜日が同じということに気がついたことも。当初、電話での予約受付メインでしていたころ、7月○日と思って「夏休みですね」と確認したら4月の聞き間違いだったことが判明して胸を撫で下ろしたことがあったことなど。当時電話を携帯に転送して、横断歩道の真ん中で電話がかかってきたりしたようなことも今となっては懐かしい思い出です。

内館牧子さんの「迷惑な終活」をオーデイブルで聴きました。スタジオをクローズするのも終活の一環ではあるのですが、先の小説の中では「人生でやり残したことを悔いなくすること」というような結論になっておりました。東日本大震災のあと「会いたい人には会っておこう」と大阪の友達に会いに行ったりしたことを思い出します。死なないまでも、元気で出かけられる時間も限られるような気がする年齢にもなりました。

スタジオを始めるときに相談した人たちのことも思い出したりしています。当時、起業したい女性たちからの相談をよく受けていた友達は「相談に来る人たちの多くはやりたいことが判然としないけれど、あなたは音楽スタジオをしたいということが明確なのだから良さそう」と言ってくださってました。それでも<女性が憧れるお店>ということで靖国神社前の陶器とカフェのお店に案内してくださって「お店ではなくてやっぱり音楽スタジオ」ということの再確認できたり。<戦後80年>で今年、桜の時期に靖国神社参拝をしたら、そのお店まだちゃんとあってなんだか嬉しかったです。

スタジオをしてきて良かったと思うのは、多くの人たちや曲との出会いがあったこと。今にいたるまでつながりがある人は少なくて、芝居でいうと第一幕二幕には登場するけれど第三幕からはもう出てこないみたいな。今スタジオをご利用くださっている方たちは第三幕から登場みたいな感じでしょうか。スタジオを始めた当初からご利用くださっているのは二組だけ。クリスマスの時期に発表会でずっと使ってくださっているK様と、ジャズピアノのT様。お年賀状の交換だけが続いているような人もいて、そういう人たちにスタジオ終了のお知らせと年賀状仕舞いを出すタイミングとしても良さそうに思ったりしているところです。
2025.11.01 15:36 | 固定リンク | 未分類

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