竹内氏の典雅な演奏会
2018.01.27
竹内氏のリュート演奏会から早一週間。ご来場いただいた皆様どうもありがとうございました。竹内氏を丸く囲むように「当時の資料では聴く人は三人までと書いてあったりします。きょうは多すぎてしまいます。」というようなトークで、「中世の建物はこれぐらいの光ではなかったか」と思うぐらいほのかな灯りの中での演奏会となりました。

途中、ハープリュート(初めて見ました!)の弦が切れるハプニングも。演奏が始まる前に「どうしてこの楽器が廃れたのか考えながら聴いてみてください。」と言われたのでしたが「こんな風によく弦が切れたからでもあるのです。」と巧みなトーク。長年演奏してこられて本番中に弦が切れたのは初めてなのだそうです。「そんな稀な場面を体験できてラッキーですよ」と話しながらも弦を張り替えて何度もチューニング。


リュート奏者は演奏しているよりもチューニングしている時間の方が長いという話は聞きますが、「80年の人生だと60年は調弦している」と言った人がいたのだとか。24弦もあるような古楽器もあって、それだと最初の弦から調弦し始めて最後の頃にはもう最初の弦の音程が違っていたりするようなこともあったようです。先日の演奏会でもお客様の息で湿度が上がって弦は狂ってきてしまうので合間に何度も調弦。「息をしないでください。」と笑いをとる場面も。


リハーサルでスポットライトをあてたりもしたのですが「無い方が良い」ということで、あまりに暗すぎるので、最近買い求めたランタンを自宅から持って行ったらお気に召していただいて、後ろに光源があると楽譜が見やすくなるからということで4段階切り替えできるうちのかなりくらい灯りで利用されていました。


話飛びますが、懐中電灯は手に持って進行方向を照らすには良いのですが、停電のときなどに四方八方を照らすにはランタンが良いだろうと、逆さにして上から吊るしてキャンプ用にもなる可愛いランタンを買ったところでした。この雪で停電の地域もけっこうあったようですものね。灯りも何段階にも調整できて明るいと9時間、一番くらいほのかな灯りにすると142時間、単三電池6個で持続するという優れものです。寝る前に瞑想などするときにロウソクのような温かみのある明るさになります。


話があちらこちらいきますが、このブログに何度か登場しているクラウドファンデイングを通して知り合ったギターのマリアデユオのお二人が初めてプラネットにおいでくださいました。菅原さんのブログにこの竹内氏の演奏会のことを書いてくださっています。4月1日にネパールの子供たちへのチャリテイコンサートにスタジオプラネットを提供させていただくことになっています。詳細がわかりましたらブログの方でご紹介させていただきますので、ぜひおいでくださいますように。その演奏会のあとネパールへのツアーも企画なさっています。お二人がネパールに設立された音楽院や、ギター50台寄贈なさったギターオーケストラを実際に見たり聞いたりできるツアー。エネルギッシュなお二人に頭が下がります。



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