コロナ対策をしながらのスタジオ
2020.09.27
前回のブログに書いたスタジオでのジャズボーカルの会の再開を考えている主催者が<コロナ対策のための下見>に昨日スタジオに来られました。スタジオは空調機連動の換気扇が三箇所天井にあるのですが、蚊取り線香を持って来られて、煙の流れ具合や吸い込み具合などを検証なさったり細かい下見。これまではピアノトリオの生演奏で歌う人は12名だったのを8名に減らしてということで募集をかけたら11名希望者がいてキャンセル待ち3名になったのだそう。参加者が減って会費も減りますし、スタジオ側も<コロナ価格>ということでほんの気持ちだけお値引き。

ベランダ側の窓を開けて対角線上になる楽屋側の裏口をあけると空気の通り道ができるということで「これなら人数を減らして再開可能」ということで下見を終えて帰られました。帰られてから気が付いたことに、その裏口付近にはスタジオに飾る絵が収納してあるので裏口を開けておくとちょっとマズイ。帰宅された頃に「収納庫にお預かりしているドラムセットと、裏口付近に置いてある絵画を入れ替えたい。ついては、この際だから収納庫の整理をしようと思う。」とお伝えしました。ドラムセットは裏口を開けるときには出して使っているので問題無いわけです。

収納庫には背もたれのない補助椅子やテーブル、山台(組み立てステージ)マイクスタンド、譜面台などなど。それを一度全部出して整理してスッキリ入れ直そうと考えた次第。便利屋さんを頼もうと思っている話をしたら,主催者のN氏が「お手伝いしますよ」ということで、それも助っ人まで探して連れてきてくださって、早速きょうの午前中にその作業をしました。「力も貸してほしいけれど、頭も貸して欲しい。使いやすい収納を考えて欲しい」とお願いしました。

きょう作業をしてみて「便利屋さんじゃ、とてもこんなワケにはいかなかった。」と思いました。床に敷く梱包材のプチプチした物から絵が入った箱を縛る紐やハサミなど一式準備くださって、それに何をどこに置くかをテキパキ判断してくださって「そんな風に置くテがあったか!」みたいな場所をみつけて次々置いていきます。これが便利屋さんだったら「指示してください」と言われて、私が「え〜と、それはそこではなくてあちらに。あ、やっぱりこちらに。」みたいな要領悪い指示をしていたら3時間はかかったであろう作業を半分の90分で終えました。N氏を慕っている助っ人の方も「謝礼は要らない」ということだったのですが、それではこちらも何か考えてお礼の品を用意しなくちゃで難しくなるというこちらの事情も汲んでいただいて、少額で良いということで全くの厚意でボランテイア作業をしていただいたようなことでした。

スタジオのご利用者でなければこんな風に<使いやすい収納>について考え付かないでしょうし、すごく有り難かったです。N氏の話だと、楽屋と裏口の間にある扉をベニヤのような安い扉にしてその扉に換気扇をつけて裏口をうっすら開けておけば一般のミュージシャンに貸し出せるのではないかとのことでしたが、そこまでする元気はちょっとないなぁと思ったことです。この状況はいつまで続くのでしょうね。ハードは提供できるのだから、こういう会場を探しているミュージシャンや企画なさる人との出会いがあったらと願っているところです。

- CafeNote -