音大出? いえ違います。
2016.08.28
スタジオを始めたばかりの頃、初めてご利用の方たちが下見にスタジオに来られるようなときに、「音大出ですか?」と聞かれることがありました。「音楽が好きでスタジオを始めるぐらいなのだから音大出なのかしら。」と思われるのでしょうし、「もしかしたら(ご自分の)同窓生かもしれない。」という思いもあってのお尋ねのように思います。私は音大出ではありません。

15年ほど前に室内楽でご利用の方たちがスタジオに来られたとき、その中のお一人から「◯女子大でしょう?」といきなり尋ねられてびっくり。今となっては30年ぐらい前の話になるのですが、北浦和にその女子大の体育の先生がお住まいということで、当時地元のテニスのお仲間だった先輩に連れられてその先生のお宅を訪ねたことがありました。その場においでだった7.8人ぐらいの先輩方は読書会などもなさっているような繋がりのあるお知り合いで、私だけが新参者のようなことでしたが、スタジオに来られたM先輩はそのときのことを覚えていてくださったのでした。

その頃、ちょうど地元に女子大の同窓会に埼玉支部が発足し、その支部のイベントの一環としてクリスマスチャリテイコンサートを開催するということで、M先輩のご紹介でプラネットをご利用くださることになりました。それから毎年続いて今年で13回目になります。昨年のコンサートの後に諸般の事情から「他の会場に移っては。」というご提案をさせていただきました。一番の問題は、3階まで階段ということで、年齢ばかりでなく自分も股関節症になってみると3階までの階段はきついです。万が一転ばれて骨折でもなさるようなことでもあったらと、最終回の今年は保険をかけることになりました。お子さんの発表会をなさる会でも保険をかけてなさる方がおいでです。スタジオには公営のホールのようなロビーもありませんし、発表会を聴きにこられたお子さんたち(出演者の弟さんや妹さんたち)が万が一にも外に出て階段などで遊んで怪我でもされたらというようなご懸念もあるようです。

昨日、スタジオで今年のチャリテイコンサートの打ち合わせがありました。例年、演奏家の方々の会場下見も兼ねての打ち合わせをスタジオでするようになり、はじめのうちは会場をお貸しする側として同席しておりましたが、昨年から私もそのスタッフに加わらせていただくようになりました。今年でその演奏会も最後ということで開催後に何か感想を同窓会のブログに一言書くようにと仰せつかりました。「さて何を書こう?」と今から考えてみているところです。

仙台から東京に出てきて気後れで固まったままような状態で女子大を卒業した私は、同窓会行事とは縁が薄く、埼玉支部が発足しても参加するようなこともありませんでした。クリスマスチャリテイコンサートをきっかけに新年会などにも参加するようになったのでした。チャリテイコンサートのきっかけを作ってくださったM先輩は数年前に若くしてお亡くなりになってしまいました。M先輩がスタジオでの演奏会の企画を持ち込んでくださらなかったら、私は今でも同窓会とは馴染みがないままだったと思います。同窓会埼玉支部の地元の行事では楽しい企画もたくさんあって、今年は大宮の鉄道博物館に行く<ミニ遠足>があり参加。横浜、新橋間を初めて走った蒸気機関車の展示があったり、新幹線までの鉄道の歴史を振り返ったり。豪華な御料列車の展示などなど。東京の下宿から仙台の実家に帰るような時にのった特急ひばりの車両があったり、すごく楽しかったです。同窓生の皆様と楽しく時間を過ごした後には、いつも「これも亡くなられたM先輩のおかげ。スタジオが縁で支部のお仲間入りができて良かった〜」と思います。さて、以上のことをコンパクトに演奏会後に同窓会のブログに感想としてまとめられるかしら‥。

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