障害者手帳/障害者乗馬
2018.08.28
先日、那須塩原警察署からの封書が届き「何かしら?」と開封したら、「遺失物確認通知書」というので、私の身体障害者手帳が届いているとのこと。先日那須に乗馬に行ったときにバス運賃の割引を受けるのに手帳を見せたときに落としたようです。それなりの手続きをした上で着払いのゆうパックで送っていただけることになりました。遠方まで出かけずに済んでホッとしたところです。

最近、障害者雇用において<障害者手帳を持っていない>ということで、不正水増しというようなことが言われています。障害がありながら障害者手帳のことを知らずにもらわないだけの障害者も大勢いるように思えてなりません。私も何箇所かの整形外科を受診しながら障害者手帳がもらえることは知りませんでした。私が跛行しているのを見たタクシーの運転手さんから「障害者手帳もらったらどう?タクシーも割引になるんだよ。」と親切に言っていただいて市役所(今は区役所)の窓口に問い合わせに行ったようなことでした。

市の認定を受けた病院で診断書を書いてもらうこと。「その診断書を提出して市側の判断で障害者手帳がもらえなくても診断書の費用はかかりますよ。」というような説明を受けました。(認定されたら診断書の補助金がでるのだったような?)正直なところ最初は「え!私が障害者?」とショックを受けたのですが、「自分の中に障害者への偏見があるということではないのか?」と省みて思いました。

数年前に廃止になりましたが、私のような股関節症の患者は人工関節にすると障害者手帳がいただけました。痛くて歩くのが困難な人たちが「手術してスタスタ歩けるようになったら障害者認定されるっておかしな話。」と思っていたら、それは廃止になりました。(手術した結果すべての人が良くなるわけでもないので、生活に支障が残るような人は手帳をもらえるのだと思います。)障害者手帳は一度いただくと生涯有効なので、改正以前に人工関節の手術を受けてゴルフなど楽しんでいるような友達も障害者手帳はそのままで特典を受けています。生涯ではなくて見直す自治体もでてきたらしいですけれど。

話変わります。英国には障害者が乗馬を楽しむ RDAというアン王女が総裁を務める慈善団体があります。日本でも同様の会が1998年に設立されています。私が乗馬を始めたときに「股関節症なのに馬に乗れるの?」と驚かれることが多かったのですが、ドイツなどでは作業療法士さんがリハビリメニューを作ってくださったり保険も効くような立派なリハビリメニューになっているのだそう。帝京科学大学の作業療法学科の論文「乗馬療法を取り入れた作業療法プログラムの開発」というのがネット上にアップされております。日本でもそういう専門家が育成されたらと願っております。お馬さんに乗らないで触れ合うことで癒されるホースセラピーなども近年あるようです。お馬さんに限らず動物の持つ癒しの力は音楽と同じぐらい大きいのではないかしら。

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