浦和のギタリスト飯泉氏 ポルギで映画出演
2018.11.15
街にはすでにクリスマスツリーが飾られて年々暮れが早く近づくような気がいたします。ここのところブログに書きたいことが次々身の回りにあって「あれも書こうこれも書こう」と思って頭の整理ができないでおります。

都響のチケットを年度始めに数回分購入しています。行くたびにいつもお見かけする盲導犬を連れた方が、今回初めてすぐお近くのお席でした。今回は池袋の芸術劇場でしたが、サントリーホールでも上野文化会館でもお見かけしています。わんちゃん用にひとつお席を取られていて、ご自分の足元とワンちゃん用の席の足元に敷物を敷くと、慣れたものでその上にくるりと丸くなります。私の右隣の方はその盲導犬に会うのも楽しみに来られているのだそうで「最後の拍手で帰るのがわかって尻尾振って立ち上がるんですよ」と教えてくださいました。前半がブラームスのバイオリン協奏曲、休憩挟んで交響曲4番だったのですが、前半の拍手では立ち上がらず、交響曲が終わっての拍手では尻尾振って立ち上がってブルンブルン体を振って「さぁ、帰りましょ」みたいなことで可愛かったです。演奏中もステージより<ヴィジョン>というお名前らしい盲導犬の方をつい見ちゃっておりました。

土曜日には表参道のカーサモーツアルトという所に私が最初にギターを習った浦和在住のギタリスト飯泉氏とフルートの古野さんのタンゴの演奏会に行ってきました。9月末に浦和で飯泉氏とバイオリンの専光氏のタンゴの演奏会を聴きに行ったときにフルートとの演奏会のチラシをいただきました。私は本来笛吹きで、そもそもギターを習おうと思ったのが8年ぐらい続いたギターフルートの二重奏が解散になってギターの音色が聴けなくなって寂しくなったことがきっかけ。フルートとギター二重奏はこれまでも色々な方の演奏を聴きに出かけておりましたがタンゴの演奏会は初めて。

「タンゴというとバンドネオンと思うかもしれないけれど、(ドイツからアルゼンチンに入った)バンドネオンが広まるようになる前はこんな感じで演奏されていましたと。」いうようなタンゴにまつわる飯泉氏の解説も。フルートギターの演奏会で<タンゴの歴史>や<リベルタンゴ>が演奏される機会は多いですが、全曲タンゴ(正確にはミロンガなど)というのは初めて。楽しく聴いてまいりました。

一つには演奏会場だったカーサモーツアルトというサロンへの関心もあって出かけてみたようなことでした。オーナーの亡くなられたお父様が1983年にモーツアルト愛好家の集う部屋として造られたのだそうです。欧州で買い集められた楽譜や書籍などが本棚に。部屋の壁面にもモーツアルの絵やレリーフなどが飾られていました。文字だけでモーツアルトの顔が描かれているようなのが気になってそばによってみたら、ランゲ作の<ピアノに向かうモーツアルト>という有名な未完の作品の顔の部分をモーツアルトの全作品を文字の濃淡で綴って、遠くからみるとモーツアルトの顔に見えるようになった作品なのでした。お父様が亡くなられてから「もっと生活に生演奏を」ということでセミプライベートのようだったお部屋を音楽愛好家に解放されたようです。我が家(自宅)と同じTANNOYのスピーカーにピアノは木目の綺麗なベヒシュタインが置いてありました。モーツアルのピアノ曲などのイベントもあるようでモーツアルトファンにはたまらない音響と空間だろうと思います。カーサモーツアルトは3階まで外階段。「あら!3階まで階段はプラネットと同じ」と思ったことです。

表参道ヒルズ内でクリスマスイルミネーションが公開されているとのこと、浦和からの<おのぼりさん>なので地元の方にご案内いただいて見てまいりました。表参道ヒルズは同潤会アパートの建て替えであること、それを再現した建物が一部残っていることなどご案内くださった方が説明してくださいました。

飯泉氏ご自身はご自分のブログには書かれていないかもしれないのですが、<ポルトの恋人たち>という映画に出演なさっているのだそうです。映画の主人公が演奏するポルトガルギターの指導をなさった流れでそうなったのだとか。明日は新宿での映画館で夜の部の上映前にポルギの演奏も披露なさるのだそうです。浦和のギタリストの話題として載せておこうと思います。YOU-TUBEに予告編があったので飯泉氏は(予告編には)登場しませんがご紹介させていただきますね。(追記:飯泉氏のブログにちゃんと紹介されていました。良かった! ご本人の了承を得ないでこのブログ書いちゃったので‥。)

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